2021年12月にオープンした「negura campground」。
伊豆の付け根の函南町で富士山と駿河湾と夜景を見渡しながら直火ができる
予約制フリーサイトのオートキャンプ場。
今回は「negura campground」を紹介します。
(利用時期:2023年12月上旬)
キャンプ場の6つの魅力
絶景のロケーション
「キャンプ場はロケーションが8割」という考えでキャンプ場を作っている
オーナーさんの思いもあってサイトからの眺めは素晴らしいです。
草原サイト「tsudoi」と「mujina」からは富士山を裾野まできれいに見ることができます。
朝日に照らされる富士山は幻想的で早起きして見る価値あり。
静岡県側からは、
富士山を裾野まで一望できるスポットが多いものの、
「キャンプ場で」となると、そう多くはないため、人気の理由も頷けます。
天候に恵まれ空気も澄んでいれば、より一層、壮大さを感じることができる場所です。
駿河湾と夜景が一望できる
伊豆の付け根に位置しているキャンプ場は、
標高350mと決して高くない場所にもかかわらず、周りに視界を遮るものがなく、
草原サイト「tsudoi」と「mujina(前列)」からは、
富士山と三島市の街並み、駿河湾まで一望することができます。
夜は、焚き火をしながらゆっくり夜景を堪能できるひと時を体験できます。
直火ができる
林間サイトの「komichi」と「kokage」は全面直火OKなのは魅力的。
草原サイトの「tsudoi」と「mujina」には直火ができる石で囲まれたピットがあり、
ピットでのみ直火がOK。ピットはサイト前列に点在しているので早い者勝ちとなります。
焚き火台のサイズによっては、薪の長さを調整しなければならない場合もありますが、
直火ピットであれば気にせず焚き火ができるので、気楽に焚き火が始められます。
また、ただ石で囲まれたピットではなく、掘られて深さがあるためとても使いやすいです。
密集しないよう組数制限がある
敷地面積はサッカーコート約3面分で、そこまで大規模ではないため、
「ゆったり使ってもらえるように」と、入場組数制限付きのフリーサイトになっています。
お隣が異常に近いとか、外ロープが交差するとか、そんな煩わしさを予め排除してくれているため
適度な間隔を開けてゆったり過ごすことができます。
そのため、ゆっくり来ても設営場所がなくなるという心配はありません。
受付時に確認したところ、
「tsudoi」は9組ほど、「mujina」は10組ほどを目安に予約受付をしているようです。
ソロやグループなどキャンプスタイルが日によって様々なので、あくまで目安とのこと。
設備がお洒落で充実している
ロケーションが最高でも水回りが残念…なんてキャンプ場もまだまだあります。
特にトイレはかなり重要だと思います。
こちらのキャンプ場は、最新型のウォシュレット、距離を取った男女別棟、床はコンクリートで内壁はタイル(毎日掃除)、フルクローズで虫も入らない、などこだわりが伺えます。
他にも、灰捨ては専用のペール缶が複数用意されており、自身のサイトにあらかじめ持ち出して置いておくこともOKとのこと。わざわざ焚火台を灰捨て場まで持っていくのって地味に大変ですよね。
個人的に、土が付いた使用済みペグや、灰が付いた焚き火台をそのまま収納するがあまり好きではないので、それらを洗える専用の水場があるとテンションがあがります。もちろん設備されています。
受付前には薪割り機が用意されていて、自由に使うことができます。
斧を忘れたとき、現地で追加購入したとき、などに便利です。
開拓中でまだまだ発展する
キャンプ場を散策してみると、
サイトや区画の増築、炊事場やトイレの増設など、
いまもまだ開拓中でこれからもっと発展していくキャンプ場だということが分かります。
オーナーさんの「やりたい事」は尽きないほどあるようです。
まだまだ完成は遠いかもしれませんが、とても楽しみながら理想に向かっている様子がうかがえ、
一利用者としては、とても楽しみにしています。
「mujina」に増築されている新区画は4区画。
仮に「A・B・C・D」と割り振ってみると下図のようになります。
(いま芝付け中とのこと)
各サイトの「雰囲気」と「景観」も撮ってきました。
車の横付けはできそうにないので、「mujina」内に駐車して荷物は運ぶスタイルになると思います。
注意点
場所取りが難しい
チェックイン時間は12時ですが、10時から無料でアーリーチェックインができます。
(事前連絡は不要で、当日直接行けばOKです)
ただし、前日の利用者がチェックアウトの12時まで残っている可能性があるため、
到着時の空いている場所に設営するという条件になります。
※撤収待ちは、前日利用者のプレッシャーになるので禁止とのこと!
私たちは10時半に到着。
運よく直火ピットのある前列が一箇所空いていたのでそちらに設営しました
直火ピットは数に限りがある
草原サイト「tsudoi」「mujina」の直火ピット(石で囲んである場所)は早い者勝ちです。
ピットが無い場所では焚き火台が必要となるため、焚き火台は一応持参しましょう。
どうしても直火がしたい場合は、林間サイト「komichi」「kokage」を選択しましょう。
こちらは全面直火OKです。
私たちが利用した「mujina」は直火ピットが5箇所ありました
ペットNGなサイトがある
「tsudoi」サイトのみペットNGとなるため、
ペット連れの方は、予約時に間違わないように注意しましょう。
サイト
場内マップ
tsudoi
富士山、駿河湾、夜景の眺望を楽しめる広い草原サイト。
車両の乗り入れも可能です。ペットNG。
サイト内に炊事場とトイレがあり過ごしやすいです。
mujina
富士山、駿河湾、夜景の眺望を楽しめる広い草原サイト。
車両の乗り入れも可能です。
komichi
車両乗り入れ可能な林間サイト。全面直火OK。
富士山は見えませんが、木立の間から駿河湾と夕陽と夜景が垣間見れます。
kokage
高台の林間サイト。全面直火OK。
車の乗入れはできません。
木が多く残されているため、自然の中の雰囲気を楽しまそう。
設営した場所
今回は「mujina」を利用しました。
10時半に到着しましたが、前列に空きがあったので、
こちらに設営しました(テント印の場所)
景観は文句の付けようがない絶景です。
富士山、駿河湾、街並みを見渡せ、夕日と夜景も堪能でき、一日中サイトに居ても飽きません。
ゆったり景色を眺めながら過ごしたい方にはおすすめです。
直火ピットの間隔も適度に離れているため、
自然とお隣さんとの距離も確保できて、かなり広々と使うことができます。
横向きの2ルームテント+車を置いてもまだ余裕がありました。
基本情報
negura CAMP GROUND
所在地 | 静岡県田方郡函南町平井1689-55 |
標高 | 350m |
営業期間 | 年中無休(日・月曜休業) |
予約 | 公式サイト |
キャンセル | 基本無料 (無断キャンセルは100%発生) |
決済 | 現金のみ |
チェックIN | 12:00~ |
チェックOUT | ~12:00 |
アーリーチェックイン | 10時から可能(追加料金なし) |
ペット | 可(一部サイトのみNG) |
料金
大人 | 1,500円 |
小中学生 | 1,000円 |
未就学児 | 無料 |
車 | 1,500円 |
バイク | 1,000円 |
自転車 | 1,000円 |
アクセス
施設情報
炊事場 | 水・お湯 |
トイレ | 水洗トイレ(ウォシュレット付き) 仮設トイレも水洗 |
お風呂 | なし |
灰捨て | あり |
ゴミ | 持ち帰り |
受付
薪や炭などの他に、オリジナルグッズが販売されています。
薪割り機も何台か置いてあり自由に使うことができます。
こちらで購入した薪はもちろん、持参した薪を調整するのに助かります。
管理人が不在のこともありますが、その場合は、設営後に再度支払いに行けばOKです。
炊事場
こだわりが感じられる炊事場には洗い場が3つあり、ちゃんとお湯も出ます。
さらに、脇にはペグや焚き火台など、ギア専用の洗い場もあり、個人的にはとてもうれしい設備。
ただ、屋根がないため雨のときは…洗い物や歯磨きが大変かもしれません。
現時点で炊事場はここだけです(仮設トイレ脇にも小さな洗い場あり)が、
「mujina」と「komichi」の間の仮設トイレ横に炊事場を建設中でした。
完成すれば林間サイトの方はもっと過ごしやすくなると思います。
トイレ(tsudoiサイト側)
男女別棟のお洒落なトイレ棟があります。
水洗トイレでウォシュレット付きです。管理が行き届いておりかなり清潔感があります。
「tsudoi」の人は勿論、他のサイトの人もここを使用することが多い様子。
男女各1棟しかないのでトイレ待ちすることもあるかも。
トイレ(mujinaサイト側 仮設)
「mujina」と「komichi」の間に仮設トイレがあります。
仮設トイレの外観が隠れるように縦格子のフェンスで囲われており、キャンプ場内の景観を損なわないようにする心遣いがうかがえます。
仮設ですが、ちゃんと水洗トイレで管理が行き届いていて清潔感があります。
夜、囲いの中は明かりがなく暗いです。
トイレ内の照明のつけ方がよくわからず暗闇で用を足したので
ライトは持参した方がいいかも…
灰捨て
他のキャンプ場でよくあるドラム缶や掘られた穴が灰捨て場になるスタイルではなく、
ペール缶に灰を捨てるスタイルです。
直火をした後は、スコップとペール缶をサイトへ持っていき、
灰や燃え残りを処理することもできるため、わざわざ焚き火台を運ぶ必要なし。
ゴミ
ゴミは持ち帰りになります。
公式サイトには「当面の間は持ち帰り」とあるので、
近い将来、ゴミも捨てられるようになると思います。
まとめ
SNSやYoutube、ブログなどでも多くの方が紹介している人気のキャンプ場ですが、
今回初めて利用させていただき、その人気の理由が分かった気がします。
コンセプトやこだわりがはっきりしていて、
どんなキャンプスタイルでも満足できるキャンプ場だと感じました。
まだまだ発展していくキャンプ場なので、
都度変わっていく様子も楽しむことができると思います。
私たちは「絶景を見ながら・静かに・ゆったり過ごしたい」キャンパーなので、
こちらのキャンプ場はとてもマッチしました。
また利用したいと思えるキャンプ場の一つです。
以上、「negura campground」の紹介でした。