群馬県嬬恋村のバラギ湖の湖畔にある「バラギ高原キャンプ場」
10月中旬、草津温泉を観光しつつ渋峠ルートの紅葉を見ようと、嬬恋付近で拠点として利用できそうなキャンプ場を探したところこちらのキャンプ場を知り連泊で利用してきました。
・利用時期:2024年10月中旬/連休
・天気:晴れのち曇り/晴れ/晴れ
・現地気温:最高20℃/最低5℃
キャンプ場の特徴
格安な利用料金
人数によって料金は加算されますが、サイト料金や駐車料金はかからないので、このエリアの相場よりかなり安く、連泊や観光のベース地として利用しやすいです。
ソロやデュオはかなりお手頃価格で利用できるのでおすすめです。
朝8時からチェックイン可能
正式なチェックイン時間は13時となりますが、追加料金なしで朝8時からアーリーチェックインができます。
当日、周辺観光や登山したいという方は使いやすいキャンプ場だと思います。
綺麗な星空
辺りは余計な明かりがなく、高い建物もないので晴れていれば星がきれいに見えます。
充実した設備
設備はかなり充実しています。
炊事場の蛇口の数、トイレの個室数、ゴミ出しのスペースの分かりやすさなど、キャパが大人数を想定された仕様になっています。
古さは感じるものの、不衛生さや不快感は一切なく、管理が行き届いており気持ちよく利用できます。
コンディションが良い地面
フリーサイトは全面芝生で平坦な場所が多く設営しやすいです。所々に木々もあり場所によってはプライベート感がある。
ほどよい硬さでペグも刺さりやすく、設営しやすいフィールドです。
日帰り温泉が徒歩圏内
キャンプ場に入浴設備はありませんが、徒歩8分に日帰り温泉「嬬恋バラギ温泉 湖畔の湯」があるので安心。
料金もリーズナブルなので利用しやすい。
住所 | 〒377-1611 群馬県吾妻郡嬬恋村バラギ高原 |
TEL | 0279-80-6020 |
営業時間 | 11:00~19:00(季節により営業時間異なる) |
定休日 | 第2・第4水曜日 |
駐車場 | あり(30台) |
料金 | 大人:500円/子供(3-12歳):300円 |
決済 | 現金のみ |
豊富な観光スポット
キャンプ場から約30分ほどの距離に草津温泉街があり、他にも愛妻の丘、キャベツ畑が広がるパノラマライン、万座温泉などの有名観光地、ドライブコースがあります。
キャンプ場から1時間半ほどには、殺生河原、渋峠ホテル、横手山頂テラス、志賀高原などがある渋峠、その先には渋温泉もあります。
事前に知っておきたい注意点
確認することを用意しておく
公式サイトもSNS発信もないので情報は入手しづらいキャンプ場です。
リピーターが多いキャンプ場なのか、受付時にもあちらからの利用説明は一切なく、こちらから聞かないと何も教えてくれません。
・1予約で何名まで利用できる?
・アーリーチェックインはできる?
・薪は購入できる?売店はある?
・サイレントタイムは何時から?
など、電話予約のとき、もしくは、受付のときに確認しときたいことは準備しておき、こちらから聞くようにしましょう。聞けば丁寧に教えてくれます。
車の乗入れはできない
フリーサイトは車両の乗入れが一切できません。
駐車場から一番遠い場所まで200mほどあります。無料で使えるリアカーが用意されていますが台数に限りがあるので、荷物ダイエットするか手運びも覚悟しましょう。
標高1,400mの寒暖差
日中は20℃を越えていましたが、日が沈んでからはあっという間に15℃を下回りました。
朝は特に冷えて5℃ほどに。日中との寒暖差が15℃もありました。
10月中旬とは言え、今年は暖かい日が続いていたので油断しました。
湯たんぽや電気毛布はあったほうが快適に過ごせます。
隣のキャンプ場からの話し声が聞こえる
道路を挟んだ向かいにある無印良品「カンパーニャ嬬恋キャンプ場」の利用者の話し声が結構聞こえてきました。
あちらの方が高い場所にあるので、立地的にどうしようもないのかもしれませんが、道路側に設営する場合は要注意!
サイト
サイトは、フリーサイトとオートサイトの2種類から選べます。(予約時にどちらにするか伝えればOK)
駐車場や道路側のエリアは、草原のようなフィールドで湖面が見える場所もあります。湖側は林間サイトのようなプライベート感が高いフィールドで静かな空間で過ごしたい場合におすすめです。
フリーサイト
湖畔エリアは木々が多く、テントのサイズによっては張れない場所もあるので、登山用テントなどサイズが小さい方におすすめです。
駐車場から真っ直ぐ進んだ最奥(④の奥)の湖畔までは約200m程と距離がありますが、他の湖畔と違いすこし開けているのでテントサイズに関わらず、湖の景色を楽しみたい方におすすめです。
道路・駐車場側は、場内を広角で見ることができ、湖もちょっと見ることができ高原キャンプのような感じで過ごせます。観光や登山をするため拠点として利用する方におすすめです。
オートサイト
オートサイトは計12区画。湖畔サイトというよりは、木々に囲まれた開けたサイト。
1区画は10mx10m程ありました(目測ですが…)。
トイレ横の脇道でフリーサイトと繋がっているので、トイレはフリーサイトと共用、炊事場はオートサイトにも別途設置されているようです。
利用した場所
私たちが到着した時には、湖畔はすでに一杯でした。
意外と湖畔のほうが木々が多く手狭な印象があったので、見晴らしの良い駐車場に比較的近い場所にしました。
駐車場、炊事場、トイレにアクセスしやすく、湖も眺められる抜け感もあり、良い場所に設営できました。湖に向かって若干の傾斜はありますが、気になるほどではないので、隣との距離を十分に確保したい方にはおすすめです。
私たちの更に後ろの道路側に設営されてるテントも数張あり、私たち同様、拠点として利用されているのか、みなさん留守だったので、拠点利用するのであれば後ろ側がおすすめです。
拠点利用&観光スポット
- 1日目
朝7時に自宅を出発
清里、南牧村、小海町、佐久穂町と下道(国道141号線)を北上
中部横断道<八千穂高原IC~佐久北IC>で少し時短して小諸市へ - 小諸市で食材調達
「ツルヤみかげ店」で本日分の食材を調達
再び中部横断道<佐久北IC~小諸IC>で時間短縮 - 小諸ICから県道94号線を北上
山道を40分ほど走ると、急に景色が開けて到着した「愛妻の丘」
愛妻の丘
嬬恋村を「愛妻家の聖地」として、世界的に有名にした聖地の中の聖地です。ここは「見る」観光スポットではなく、世界でも珍しい「叫ぶ」観光スポット。雄大な浅間山に向かって、日頃、妻には言えない「愛してる」を叫ぶとまさに誰もが新婚時代にタイムスリップする奇跡の瞬間が訪れます。
嬬恋村役場観光商工課「妻との時間をつくる旅」サイトから小高い丘からの浅間山の眺望が素晴らしく、叫ばなくても立ち寄りたいスポット!
- キャンプ場到着
12時頃にキャンプ場に到着。
すでに11台ほど車が停まっており、やはり早めにチェックインされる方が多い。 - 場所決め&設営
湖沿いは人気なのか既にいっぱい。駐車場から遠すぎない場所に設営。
湖から離れた後ろのほうになりましたが、湖も見えて結果ベストなポジションに設営出来ました!
17時過ぎから雲行きが怪しくなり、気温も13℃まで下がりました。
- 夜(1日目)
標高1,400mの星空を期待していましたが、この日は諦め、焚き火をして早々にテント内へ。
明朝の朝焼けに期待して就寝。 - 2日目
朝5時に起床。
寒くてなかなか寝袋から出れず、グダグダしてたらもう朝焼け。日の出とともに霧が発生。
草原キャンプ場あるあるですが、テントもクーラーボックスもずぶ濡れに…今日は草津温泉で人気の日帰り温泉を堪能して湯畑を散策、渋峠を観光しつつ渋温泉まで行く予定なので、早々と朝食を済ませ出発準備。
- 草津温泉街に向け出発
出発前に駐車場を確認
草津温泉街は、一方通行や道幅が狭いところが多いようなので、あまり温泉街に近づかず、徒歩で湯畑まで歩ける駐車場を探しました。
草津温泉街までのルート上、「温泉門無料駐車場」がアクセスが良さそうだったのでココを目指して向かいました。
8時半過ぎに到着しましたが、すでに8割くらい埋まっていました
湯畑まで徒歩で12分と結構距離はありますが、無料という事もあり大人気みたいです - 草津温泉を堪能①
草津三湯「御座之湯」
2013年に湯畑前にオープンした日帰り温泉施設「御座之湯」へ。
全面木造の草津温泉の新しいシンボル。
湯畑に再建した御座之湯は、冬住みをしていた江戸~明治の建物を木造にこだわり、杉板を使用したとんとん葺きの屋根を特徴とし、漆喰の壁からも当時の趣が漂います。
【料金】 大人: 600円 子供: 300円 3歳以上小学生以下人気の日帰り温泉施設「大滝乃湯」「御座之湯」「西の河原露天風呂」に一回ずつお得に入浴できる「ちょいな三湯めぐり手形」なんて観光地っぽい企画もやってました。
- 湯畑
草津温泉湯畑
日本屈指の名湯「草津温泉」。
湯畑まわりを散策。食べ歩きや記念撮影、「熱乃湯」の湯もみと踊りショーの長蛇の列など、さすが草津という感じの活気を感じました。以前なんかのTVでやってた周辺宿で飼われてる(?)ネコにも会えました
- 渋峠ドライブ(往路)
渋峠(草津温泉▸渋峠▸志賀高原)
旧火口から硫化水素が噴き出す殺生河原(駐停車禁止)、長野群馬分水嶺、標高2,172mの国道で最も標高が高い地点、県境を跨ぐ渋峠ホテルなど、峠沿いにいくつか観光スポットがありますが、駐車スペースが狭く、どこも満車でそのまま通過。
「横手山ドライブイン」まであと数kmのところで大渋滞。
おかげで車窓から見える景色を撮影し放題。
1時間弱ほど渋滞にはまって、よっと辿り着いた横手山ドライブイン。
なんの渋滞かと思ったら、横手山ドライブインに入りたい駐車待ちの車で渋滞してたことが判明。連休は渋滞が起こる可能性もあるので要注意!
結局、どこにも立ち寄れずそのまま峠を下り、渋温泉を目指しました。
- 信州渋温泉
渋温泉
地面を掘ればすぐお湯が出てしまうというくらい、源泉が数多く存在する渋温泉。
温泉王国といわれる長野県でも稀な豊富な湯量と泉質が特徴で趣きある宿の湯をじっくりと味わえるのが醍醐味。
街並みも石畳と趣のある建物が多く、温泉が好きな方にはおすすめのスポット!九湯めぐり
地元の人が毎日利用する外湯(共同浴場)が九つあります。 昔から大切に守られてきた外湯を渋温泉に宿泊するお客様にも解放し、渋の湯の恵みを楽しんでいただけるのが「九湯めぐり(厄除巡浴外湯めぐり)」。
金具屋旅館
ジブリ映画「千と千尋の神隠し」の油屋のデザインモデルになったと噂される金具屋旅館。
フレームに収まりませんでしたが、とても大きな建物で雰囲気もあって素晴らしかった
- 渋峠ドライブ(復路)渋峠ホテル
渋峠(志賀高原▸渋峠▸草津温泉)
横手山ドライブインは相変わらず満車で立ち寄るのを断念…
県境にある有名な「渋峠ホテル」に立ち寄れたので記念に撮影!
宿泊はもちろん、その他食事やカフェ等ドライブの休憩にも最適。春から秋にかけては高原の食事処カフェとして営業しています。日本で最も高いスキー場として知られている横手山・渋峠スキー場の山頂へ向かいのリフトで行くことができます。
山頂に行く方法は2通り
①渋峠ホテル前の渋峠駐車場から「渋峠ロマンスリフト」
②横手山ドライブインののぞき駐車場から「スカイレーター・スカイリフト」眼下に志賀高原、遠く日本アルプスの眺望とパノラマが堪能できる「満天ビューテラス(標高2,307m)」は外せない観光スポットのようです。
- 最高地点
日本国道最高地点
標高2,172mにある石碑は日本国道最高地点の証。
駐車スペースが狭いのが難点ですが、満車の場合、渋峠ホテルの駐車場に停めて歩いて行く方法もあります。最高地点の駐車スペースは帰りも空いておらず立ち寄れず…車内から記念に撮影。
- 長野群馬分水嶺
長野群馬分水嶺
行きは駐車スペースが満車だった分水嶺の駐車場が空いていたので立ち寄ることに。
分水嶺とは?…降った雨が日本海の水になるか?太平洋の水になるか分かれる場所
50mほど登った頂上からは殺生河原や雄大な景観が望めます。
- キャベツ畑が広がるパノラマライン
パノラマライン
嬬恋村を一周する全長36㎞の道。
パノラマライン沿いのキャベツ畑が絶景のドライブロードです。10月中旬だったので収穫済みの畑も多く、見頃は7月~9月頃のようです。
- 食材調達&キャンプ場へ帰還
「Aコープ オアシス店」で食材を調達
キャンプ場に戻ってきました。
- 3日目
今日はチェックアウトなので朝はゆっくり過ごして、帰りがけに草津温泉の三湯「西の河原露天風呂」に入ってから帰る予定。
- 撤収
撤収完了
- 草津温泉を堪能②
- 道の駅
道の駅「草津運動茶屋公園」
草津温泉の玄関口にあるドイツの街並みをモチーフにしたおしゃれな道の駅。
高原花まめを使用したあづき風味の「花豆ソフト」と「苺ソフト」。
甘いのが苦手な方におすすめ! - 帰宅
基本情報
バラギ高原キャンプ場
所在地 | 群馬県吾妻郡嬬恋村干俣2401-107 |
標高 | 1,400m |
公式HP | バラギ高原キャンプ場 |
営業期間 | シーズン営業 (4月下旬~11月上旬) |
予約 | 電話予約 |
決済 | 現金のみ |
チェックIN | 13:00~18:00 |
チェックOUT | ~12:00 |
トイレ | 水洗 |
炊事場 | 水・お湯 |
お風呂 | 無し |
ゴミ | 〇 |
ペット | 〇 |
利用料金
大人 | 1,500円 |
小人 | 500円 |
サイト利用料、駐車場料金はかからず、人数分の料金だけなので嬬恋エリアではかなりリーズナブル。
例)大人2名の場合
1,500円×2名=3,000円
例)大人2名+子供3名の場合
3,000円(大人1,500円×2名)+1,500円(子供500円×3名)=4,500円
アクセス
施設情報
薪 | 〇 |
レンタル品 | 〇 |
スマホ電波 | 〇 |
お湯 | 〇(蛇口一箇所のみ) |
ウォシュレット | 〇 |
シャワー・お風呂 | × |
ゴミ | ◎ |
灰捨て | 〇 |
管理受付棟
駐車場わきにポツンとある小屋が受付。薪の購入やレンタル品はこちらで手続き。
炊事場
かなり広い炊事場で、蛇口もたくさんあり順番待ちは不要。お湯が出る蛇口も一箇所あります。
トイレ
管理受付棟の裏にあるコンクリートの建物がトイレです。
<男性トイレ>
古さはありませが、清潔に保たれ管理が行き届いています。
ただ、土足厳禁なので毎回専用スリッパに履き替えなければいけません。
<女性トイレ>
女性用も清潔感があり不快に感じることはないと思います。
便座が暖かくなる機能は付いてないので、寒い時期は覚悟しましょう。
ゴミ捨て
分別指定がしっかりされており、可燃物以外はそのまま所定の場所に捨ててOK!
ありそうでない「ガス缶」が捨てられるのは助かります。
灰捨て
ドラム缶を半分に切断したのが灰捨て場です。炊事場の横に設置されています。
最後に
はじめて観光拠点としてキャンプ場を利用しました。
今回は絶景を楽しむのではなく、あくまで拠点としての利用を目的にしており、観光地へのアクセスの良さを優先しキャンプ場を選びました。
公式サイトもなく、事前にキャンプ場情報を満足に取ることはできませんでしたが、サイトは広く、設備も充実しており、日帰り温泉も徒歩圏内にあるなど、結果的にとても過ごしやすいキャンプ場でした。
ソロ、ファミリー、グループとどのスタイルにも向いているキャンプ場だと思います。
朝8時からチェックインできるので、観光や登山で利用したい方にもおすすめです。
草津温泉、渋峠、志賀高原、渋温泉と観光地をゆっくり堪能・満喫するためにも、リーズナブルに利用できるキャンプ場が少ないエリアだけあって、とても利用しやすいキャンプ場です。