標高1,200ｍの自然地形を活かしたキャンプ場「蓼科高原キャンプ場」をレポ！

一年を通じて涼しく夏は避暑地として、蓼科湖を中心に食べ歩きやアクティビティなど、豊かな自然の中を散策しながら過ごす時間を楽しめる蓼科高原のリゾートエリアにキャンプ場が誕生しました。

新しくオープンした長野県茅野市にある「蓼科高原キャンプ場」に行ってきました。

週末でしたが、フリーサイトは空いていて設営場所をゆっくり決めることができました。オートサイトはそれなりにお客さんが入っており、区画紹介では撮影が難しい所もありましたが、場内を散策してきましたので、できる限り紹介していきます。

今回は、2023年7月15日オープンした「蓼科高原キャンプ場」を紹介します。
（利用時期：2023年7月下旬）

特徴

アーリーチェックインができる

事前申告は不要で当日に受付窓口での申告になります。
チェックイン時間の１時間毎に料金が変わります（ 一人あたりではなく、一組あたり料金）。

サイト区分	アーリー	レイト	備考
フリーサイト	500円／1h 1,000円（2h以上)	500円／1h	全日利用可
オートサイト	500円／1h	×	ハイシーズン中は不可
グルキャンサイト	1,000円	×	ハイシーズン中は不可

※ フリーサイトは、10時台でもアーリーチェックインできます。追加料金は1,000円です。
※ レイトチェックアウトはフリーサイトのみ利用可能です。

スタイルに合うサイト選びができる

・ソロやソログルはフリーサイト
・車中泊したい方はオートサイト
・林間を味わいたい方はオートサイトF
・ファミリーはオートサイトR
・大型テントを張りたい方はオートサイトW
・ペットと過ごしたい方はオートサイトP
・2家族や大人数で利用したい方はグルキャンサイト

上記は例ですが、それぞれのスタイルに合わせてサイト選びができます。

当日にサイト変更できる

区分	変更料
フリーサイト▸▸▸オートサイト	500円／1サイト
オートサイト▸▸▸フリーサイト	1,000円／1サイト
デイキャンプ▸▸▸フリーサイト（宿泊）	1,500円／1サイト+入場料差額

空きがあれば、当日に予約していたプランから変更することができます。
追加料金が発生しますが、不便さやストレス軽減になるなら変更できるのは嬉しい。

標高が高く涼しい

都内は35度の猛暑日でしたが、標高も高い蓼科高原は27度程度。
木陰に入ればもっと涼しく、夏場も過ごしやすいです。

設備が綺麗

オープンしたてなので当たり前ではありますが、管理の行き届いた清潔感はもちろん、蛇口やノブ、シンクや鏡など細かい部分にこだわりを感じるお洒落さがあります。

徒歩圏内に蓼科湖や道の駅

キャンプ場から歩いて5分程で、蓼科湖や道の駅「ビーナスライン蓼科湖」があります。
日帰り温泉やレストラン、レジャーもあります。

注意点

台車の貸出はない

フリーサイトの奥のエリアは駐車場から距離があるので手運びとなると大変です。
キャリーワゴンがあれば持参することをおすすめします。

フリーサイトの中央付近に設営しましたが、駐車した車（写真右）までこの距離。手運びしました…。

サイトによっては水場が遠い

オートサイトのW（ホワイトフィールド）、新設されたF（フォレスト）とP（パリング）は、炊事場やトイレが遠くなります。

小さいお子さんがいる方はサイト選びをしっかり検討したほうが良いです。

平坦な場所が少ない

フリーサイトは平坦な場所が少ないです。一見平坦に見えて全体的に緩やかに傾斜しています。自然地形を活かしたキャンプ場なので、フリーサイトに関しては初心者は覚悟が必要かもしれません。

私たちが宿泊したときはオープンしてすぐだったので、キャンパーも少なくじっくり設営場所を選ぶことができました。

ポイント制度がある

フリーサイトは、１組が使用できる広さ制限の「ポイント規定」というルールがあります。
上限は３Pまで。３Pを超える場合は２プランの予約が必要です。

名称	詳細	ポイント
ソロテント	1～2名用テント・ハンモック泊利用のハンモック	1P
テント	3～7名用テント及び下記大型アイテム未満のシェルター （ランドロック・カマボコテント3L・コクーンⅡなど）	2P
大型 アイテム	長辺が7ｍを超えるテント・タープ・シェルターなど および、8名（就寝）以上のテント	3P
タープ	タープ	1P

「大型テント」に分類されるレベルのテントが2ポイントで、さらにタープまで張れる計算になります。
混雑時はかなり隣との距離を保つのが大変そう。

3ポイントのテント・タープを使っている方がどれくらいいるのか…

自然を活かしたフィールドならではの欠点

アリが多く、蜂もいました。
サイト内の木の近くには野生動物の糞もあったので、自然が豊かな反面、虫や動物も多いです。

サイト

フリーサイト

車両の乗入れはできないので、隣接する駐車場へ駐車。

駐車場付近は工夫次第でオートサイトのように使えそう。

サイトの中央は木々がなく開けた空間。まわりには木陰があるため夏でも過ごしやすいです。

利用した場所／おすすめの場所

私たちが設営したのは赤〇の場所。傾斜も緩やかで木陰もある場所だったのでココにしました。
黄色のあたりがフリーサイト内で一番高い場所。ここから放射線状に傾斜になっています。

おすすめの場所は赤色のエリア。
炊事場やトイレに行きやすく距離も遠くない。傾斜も緩やかで車へのアクセスも楽です。

オートサイトR

• 川沿いオートサイト（大人の膝下くらいの深さの小川）
• １区画：約100㎡〜150㎡
• 先着順のため区画指定はできない
• 管理棟、トイレ、炊事場が近い
• サイト内は比較的平坦
• 車両乗入れOK
• ペットNG

おすすめのサイト

私たちがオートサイトRを利用するなら、R-9・R-10・R-11・R-12・R-13。
電柱や建物などの人工物が見えないのと、個人的に炊事場・トイレ付近が苦手という理由から。

サイトの特徴

中央に木がありテントの張り方は限られそう。大きいテントは厳しいかもしれないです。

R-1との境界が曖昧ですが、おそらくこの辺りになると思います。大きいテントは厳しいかもしれません。

縦長の長方形サイト。大きいテントも十分設営もできそうです。R-2とは若干の段差があり、R-4との境界に簡易的な柵があります。

形が特徴的なためテントなどの配置を楽しめそう。轍ができていたのが気になります。

奥（川側）に行くにつれて広くなっています。広さはデュオでちょうどいいサイズです。この日は「土壌調整中」で使用できないようになっていました。

【R-4】
・ほぼ正方形で2人なら十分な広さ
・R-3とR-5に囲まれているためすこし窮屈感はある

【R-5】
・サイト面積が小さいので大きいテントは厳しい
・トイレや炊事場への人の往来が気になる方には不向き
・SNS映えする（炊事場側から川越しのサイトを撮影できる）

【R-6】
・トイレや炊事場が近いので安心
・大きいテントも張れる広さ
・炊事場への人の往来が気になる方には不向き（通路側に駐車すれば気にならないかも）
・川へサイトから直接アクセスできる

【R-9】
・広さは十分。奥に向かって狭くなっていく形をしている
・草木があるため川へはアクセスできない
・地面が柔らかいかも（大きな轍ができていた）

【R-10】
・縦長のサイト。大きなテントを張るとタープは張れない広さ
・サイト入口から一段下がるよな形でスロープになっているがサイト内は平坦
・草木があるため川へはアクセスできない

【R-11】
・ほぼ正方形でファミリーでも十分な広さ
・草木があるため川へはアクセスできない

【R-12】
・ほぼ正方形でファミリーでも十分な広さ
・草木があるため川へはアクセスできない

【R-13】
・ほぼ正方形で広さは十分
・オートサイト最奥でプライベートな空間
・車道がR-13で行き止まりとなるため、車は車道に停めてサイトを丸々使うこともできそう
・上に木が被っていないため星空を眺められる

オートサイトW

• 白樺林に囲まれたオートサイト
• １区画：約100㎡〜150㎡
• 車両乗入れOK
• ペットOK
• サイト指定はできない（先着順）
• トイレ、炊事場が遠い

グルキャンサイト

• １グループ限定サイト（広さ：約400㎡）
• 車両乗入れOK
• ペットOK

複数のグループ・家族とのキャンプに最適な広いスペースを貸し切りで利用することができます。他キャンパーの視線や設営スペースに気を遣わずにグルキャンしたいなら、このサイトがいいかもしれません。ただ、週末の予約がなかなか取れない人気のサイトみたいです。

周辺情報

道の駅「ビーナスライン蓼科湖」

2020年7月にオープンした道の駅。2023年にリニューアルされ、それまであった地元農産物を扱う産直市場と軽食屋がなくなり、トイレと休憩展望室の施設ができていました。

蓼科BASE

2023年4月、道の駅の隣にオープンした複合施設。レストラン、カフェ＆バー、ベーカリー、ハンバーガー、ソフトクリームなど、蓼科湖のほとりでランチや休憩を楽しめるスポットが誕生。

日帰り温泉、宿泊施設も併設しています。

蓼科湖レジャーランド ウォーターパーク／フォレストパーク

2023年にリニューアルオープンした蓼科湖レジャーランド。
ウォーターパークは、これまでも大人気だったアヒルボートにスワンボート。それに加えてSUP・カヌー・カヤックなどの湖上アクティビティが充実。
フォレストパークは、ゴーカートやパターゴルフなど大自然の中で楽しむアクティビティが充実。

喫茶蓼科アイス

著名な文人墨客に愛された蓼科アイスをモチーフとしたソフトクリーム店。

ハム・ソーセージ ペーター

ドイツで開かれたコンテストで数々の賞を受賞した実績を持つ、手造りハム・ソーセージの専門店。スイスの美味しいパンやピクルス・チーズ・生ハム・サラミ・ジュースなど品揃えも豊富のお店。

基本情報

蓼科高原キャンプ場

所在地	長野県茅野市北山4035-1174
標高	1,210ｍ
公式HP	アルピコリゾート蓼科高原キャンプ場
営業期間	シーズン営業（4月下旬～11月上旬）
予約	なっぷ（3ヶ月前から開始）
キャンセル	1日前からキャンセル料発生
決済	現金・QRコード・電子・クレジット
チェックIN	13:00～17:00
チェックOUT	～11:00
ペット	一部エリアのみOK

利用料金

人数ではなく１組あたり（定員内）の料金です。
また、サイト料金とは別に環境保全費500円／名が掛かります。

チェックイン

・チェックイン：13:00～17:00
・チェックアウト：～11:00

セルフチェックイン

予約完了メールに掲載されている「セルフチェックイン」を事前（利用前日～当日）に回答します。内容は、サイトルール・場内マップ・ゴミ処理ルール・利用規約・場内ルールなどです。

アクセス

住所やキャンプ場名ではナビで表示されないことがあります。入口がとても分かりづらいため注意！

＜ 茅野市から向かう場合 ＞
「道の駅 ビーナスライン蓼科湖」の少し手前にある【観光案内所＆派出所】の奥がキャンプ場入口です。横断歩道前の路地を左折しましょう。

＜ 白樺湖やメルヘン街道から向かう場合 ＞
「道の駅 ビーナスライン蓼科湖」をとりあえず目指し、道の駅の入口を過ぎてすぐの横断歩道を右折しましょう。

施設情報

管理棟

忘れ物など万が一の場合に備えた必要最低限のキャンプ用品のレンタルと販売もしています（薪、調理器具・キッチン用品、インスタント食品等）。トイレはこの建物の中にあります。

トイレ・シャワー室

トイレは男女別ですべて洋式。清潔感があり、ハンドソープも完備されています。
（※ 写真は女性トイレ）

シャワー室はトイレスペース内にあり、1回500円（5分）で24時間利用可能。ドライヤーも完備。
予約制ではないので時間帯によっては順番待ちすることもあるかも。

炊事場

すべての蛇口からお湯も出るのでしつこい油汚れや寒い時期も安心。
洗剤やスポンジは常備されていないため各自で持参。

ペグやグリル・焚き火台などの専用洗い場が2つあります。洗濯機もあります。

まとめ

自然を感じながらサイトでゆっくりするも良し、近くの蓼科湖でアクティビティや食べ歩きなど
観光を楽しむも良し、ビーナスラインをドライブするも良し、キャンプだけではなく観光のベース地として利用するのもアリだと思います。


以上、「蓼科高原キャンプ場」の紹介でした。