長野県南相木村にある「立原高原キャンプ場」の【展望フリーサイト】を利用してきました。
2023年7月に新設された展望フリーサイトは、外縁が存在しない‟インフィニティサイト”となっており、運よく前列に設営できたので、前列からの眺めなども併せて紹介していきます。
- 立原高原キャンプ場って、どんなキャンプ場?
- 展望フリーサイトってどんなサイト?
- アーリーチェックインはできる?
- おすすめの場所は?
- 何時くらいに到着すべき?
- 事前に知っておきたい注意点はある?
- ペットと一緒に利用できる?
敷地が広大でサイトのバリエーションも豊富で区画数も多いため、すべてを見て回ることができませんでした。
なので、今回は【展望フリーサイト】をメインに紹介できればと思います。これから紹介する特徴や注意点は主に【展望フリーサイト】についての内容になります。
・利用時期:2025年6月下旬/週末
・天気:晴れのち曇り/晴れ
・現地気温:最高29℃/最低18℃
特徴
リーズナブルな料金

サイト料(1,500円/名)のみの料金設定なので、デュオであれば3,000円で1泊できるリーズナブルなキャンプ場。平日はもちろん、土日でも混雑していないのでストレスフリーな環境でのんびり過ごしたい方におすすめ。
※ 夏の連休や大型連休は混雑する可能性あり
アーリーチェックインできる

通常のチェックインは14時ですが、サイト料金の10%でアーリーチェックインすることができます。
何時からアーリー利用できるのか管理人さんに確認したところ、たしか「朝8時から大丈夫です」と教えてくれた気がします(…うる覚えですいません、要事前確認)。
11時にチェックインして設営が終わった12時頃でも私たちを含めて3組でした
14時から続々と入場してきていたので、前列に設営したければ12時頃には入っておきたい
例:夫婦で11時にチェックインした場合(展望フリーサイト:1名1,500円)
サイト料3,000円(1,500円×2名)の10%=300円が1時間毎のアーリーチェックイン料金
基本チェックイン14時の3時間前にチェックインしたので、3時間×300円=900円
開放的なロケーションと眺望

遮るものはなく、時間で移り変わる景色を眺められます。
展望フリーサイトの最大の特徴でもある、サイトと景色の境目が一体化したようなインフィニティ―ビューを独り占め。

開放的でどこに設営しても迫力の景観を楽しめる広大な展望フリーサイト。

後列エリアでも抜け感があり、前列に劣らない景観が楽しめます。車両も横付けできるので車中泊にもおすすめ!
標高1400mの星空



星空が綺麗に見えるのも魅力の一つ。展望フリーサイトは空が開けているので、どこに設営しても楽しめます。
目の前から昇る朝陽

この日は雲が多く、稜線からだいぶ上がって日が差し込みましたが、晴れていれば神々しい景色を楽しめると思います。

適度に雲があると幻想的な朝焼けを見ることができるかも。曇りでも早起きしてみる価値あり。
全面芝生でフラットな地面

元々サッカーグランドだったこともあって全面芝生で平坦。寝床のセッティングや車中泊での利用も傾斜を気にする必要はありません。


気になる最前列のその先は…山間の集落、渓谷などが見えそうな雰囲気ですが、覗いてみると数十メートル下に畑があるだけ、長閑(のどか)な情景が広がっています。
テントサウナを体験できる



展望フリーサイトの一角にテントサウナのエリアがあり、開けた眺望の中でリラックスできる贅沢なひと時を過ごせます。
注意点
気温は高くないが日差しは強い

標高は1400mあるので、気温はそこまで上がりませんが日差しは強いので、キャノピー付きテント、もしくはタープの利用をおすすめします。


日中でも30度に届かず、そよ風もあって、かなり快適な環境。19時以降は20度を下回り少し肌寒く感じる程。
地面が固い

地面は芝・砂利ですが、地中に石が多く強度のあるペグを用意しましょう。
手持ちがない場合でも、管理棟で無料貸出してくれているので受付時に伝えましょう!
突風が吹く

日中もずっとそよ風が吹いて過ごしやすいが、日が落ちてから突風が吹くことも。焚き火用の風防やガイロープは念のため設置しといたほうがいいです。
特に、真夜中に風に煽られるテントやタープの音が凄かった
近いトイレが男女共用の仮設

サウナエリアに設置されている仮設トイレが、展望フリーサイトの最寄りトイレ。抵抗がある方は、管理棟前のトイレを利用しましょう!徒歩3分程です。
2025年7月から展望フリーサイトにサニタリー棟の建設がスタート!
(完成は12月頃予定)
中央自動車道から向かう場合のルート

中央自動車を使って向かう場合、おそらく赤色のルートをナビは案内すると思いますが、おすすめしません。
赤色ルートは、野辺山駅の脇を通過して、川上村からキャンプ場に向かうルート
野辺山高原を通過し、市場坂を下った南牧村から上っていく青色ルートがおすすめ!
キャンプ場まで片側1車線の舗装された道路なので安心だし、赤色ルートと所要時間も変わりません。

川上村から上がって、山道に入ると車1台しか通れない道が続きます。片方は崖で、もう片方は側溝があり、対向車が来るとかなり苦戦すると思います。
特にアーリーチェックインする場合、チェックアウトして下ってくる車と鉢合わせする可能性があります。
下調べが甘く私たちも赤色ルートで向かってしまい、途中、車とバイクに鉢合わせして苦戦
買出しは事前に済ませておく

これも前述の中央自動車道で向かう方に限っての話ですが、近隣にスーパーはありません。
一番近いスーパーは「ナナーズ小海店」で片道23分かかるようです。
中央自動車道【長坂IC】から向かう場合は、IC出口すぐの「オギノ長坂店」が最後の大型スーパーです。それ以降、商店はあるようですが、品揃えや営業中かどうかなどの情報がなくおすすめできません。
サイト

サイトは、【オートキャンプAサイト/Bサイト】【林間キャンプサイト】【展望フリーサイト】【コテージ】と種類豊富なので、どんなスタイルで過ごしたいかでサイトが選べるのは嬉しい!
敷地がとても広く、歩いて散策するのはかなり大変だと思います(体力に自信がある方は散策してみてください)。
区画数もとても多く、すべてを見て回ることができなかったので、今回は利用した【展望フリーサイト】を紹介できればと思います。
展望フリーサイト

展望フリーサイト内の配置、管理棟や水回りの配置は上図の通り。
1日20組×4名(約80名)を上限として予約を受け入れているみたいです。20組であれば、かなりゆったり設営することができます!
前列(横付けNGエリア)

前列と後列の間の通路に停めて荷物の積み下ろしはできるので利便性は後列とさほど変わりません。

片側4台分の駐車スペースがあります(ロープで区画整理あり)。駐車スペースに近いところに設営できれば、もはやオートサイト。

個人的には、サウナエリアとは反対側(☆印)がおすすめです。
サウナ側は水場が集まっているので人通りを感じやすそうなこと、また、サウナエリアの奥に高い木々が生い茂っているのでパノラマ感が少し劣りそうなことが理由です。

今回私たちは右端から2つ目に設営ができ、夕焼けも最後まで見れました。
後列(横付けOKエリア)

車を隣に停めてゆったり過ごしたい方は、14時に通常チェックインしても場所は全然選べます。

週末でも展望フリーサイトの入り具合はこんな感じ。まだまだ張れるスペースは残っています。

意外と後列エリアの後ろの方がパノラマ感が増して個人的にはおすすめです。
設備




水場は後ほど、【施設情報】で詳しく紹介していますが、サウナエリアがあったり、炊事場がサッカーゴールを再利用していたり、最寄りのトイレは仮設トイレだったりと、思うところはありますが…2025年12月にサニタリー棟が完成予定なので、もっと過ごしやすくなるサイトだと思います。
基本情報
立原高原キャンプ場
所在地 | 長野県南佐久郡南相木村6325-1 |
標高 | 1,400m |
公式HP | 立原高原キャンプ場 |
営業期間 | シーズン営業 |
予約 | なっぷ |
キャンセル | 3日前からキャンセル料発生 |
決済 | 現金・クレジットカード |
チェックIN | 14:00〜19:00 |
チェックOUT | ~11:00 |
アーリー/レイト | 〇 |
サイレントタイム | 21:00~ |
ペット | 〇 |
直火 | × |
利用料金
■キャンプ利用料金
展望フリーサイト | 1,500円/名 |
オートキャンプAサイト(大) | 7,700円 |
オートキャンプAサイト(独立区画) | 4,400円 |
オートキャンプBサイト | 3,300円 |
テント専用林間サイト | 1,100円 |
コテージ(3名用) | 6,600円 |
コテージ(5名用) | 11,000円 |
コテージ(6名用) | 16,500円 |
コテージ(6名用/テラス付) | 18,700円 |
コテージ(8名用) | 22,000円 |
■テントサウナ利用料金
4人用 | 2時間:4,400円 |
6人用 | 2時間:6,600円 |
※ 3部制(10-12時、13-15時、16-18時)
アクセス
施設情報
薪 | 〇 |
レンタル品 | 〇 |
スマホ電波 | 〇 |
お湯 | △ |
ウォシュレット | × |
シャワー・お風呂 | △ |
ゴミ | 〇 |
灰捨て | 〇 |
※ オートキャンプAサイトのサニタリーはお湯が出ます(確認済み)。他にもコインシャワー、コインランドリー、調理室もありました
管理受付棟

こちらが受付管理棟になります。
以前は、キャンプ場途中のヤマザキデイリーが受付でしたが、2025年からキャンプ場内管理棟で受付ができるようになりました。


管理棟内にはアルコール類、氷、アイス、薪、ガス、洗剤なども販売されています。
レンタル品もこちらで借りられます。
炊事場

サッカーゴールに手を加えて炊事場スペースになっています。屋根も付いているので、雨が降っていても濡れる心配はなし!

向かい合わせのシンクが2つ(計4つのシンク)あります。お湯は出ません。
※キャンプ場は村内の水源地より高い標高に位置しているため、合成洗剤の使用はNGです


オートキャンプAサイトにあるサニタリーハウスはお湯が出ます。
トイレ


展望サイトには仮設トイレ(水洗和式)が一つしかありません。しかも、男女共有・・・
男性は問題ないと思いますが、女性はちょっと抵抗があると思います。
2025年7月から展望フリーサイトにサニタリー棟の建設がはじまりました!
(完成は12月頃予定)
とは言え、それまで仮設トイレを使わなきゃならないのはつらいですよね。
安心してください!
管理棟の目の前にちゃんとしたトイレがあります。
昇り坂を上がらなければいけませんが、展望フリーサイトから徒歩3分ほどで着くので、こちらを利用すれば問題なし!



女性は、個室が2つ(洋式・和式が各1つ)。男女別で入口に扉もあるので虫の進入も少ないので安心して利用できます。
ゴミステーション/灰捨て

管理受付棟の目の前、カーポート下にゴミステーションはあります。
ゴミは分別して捨てましょう!24時間利用できます。

シンクは焚き火台やグリルなどを洗い流すのに利用できます。
コインシャワー/日帰り温泉

オートキャンプサイトのサニタリー棟にコインシャワー(200円/3分)はありますが、展望フリーサイトから徒歩で向かうには遠いです(車で行っても駐車できない)。
受付時に近くの日帰り温泉施設「滝美の湯」の割引券をもらえるのでそちらを利用するのがおすすめ!
露天風呂やサウナ、お食事処もある綺麗な施設のようです(車で片道5分)。
最後に
「立原高原キャンプ場」を紹介させていただきました。
天候にも恵まれ、アーリーチェックインを利用した甲斐もあって、狙っていた前列で絶景キャンプを楽しむことができてラッキーでした。
料金もリーズナブルで眺望も抜群!全面芝生の平坦でどこに設営してもストレスフリー。ソロや車中泊も楽しめます。
今回運が良かっただけかもしれませんが、距離感や配慮的な部分でマナーやモラルのあるキャンパーさんが多く、「フリーサイトあるある」のモヤモヤした気持ちには一度もならず、快適なキャンプをさせてもらいました!
穴場である今のうちに、利用してみる価値があるキャンプ場だと思います。